
かなこちゃんは、じぶんのおうちがだいきらいでした。
あるくとゆかがギシギシいうし、ドアもおもくてあけるのもたいへん
だからそんないえでくらすのが、いやでいやでしかたがありませんでした。
あるひ、かなこちゃんはあたらしいおうちへひっこすことになりました。
そのいえはピカピカで、あるいてもゆかはなにもいわないし、ドアもかるくてすいすい
かなこちゃんは、そのおうちがとてもきにいりました。
それからしばらくして、かなこちゃんのパパはかなこちゃんに
"き"でつくった、てづくりのおにんぎょうをプレゼントしました。
かなこちゃんはおおよろこびで、そのおにんぎょうをたくさんのおともだちにみせました。
「いいな」「すごいな」と、みんなとてもうらやましがりました。
そのことをパパにはなすと、かなこちゃんに、こうききました。
「かなこはふるいおうち、すきだったかい?きらいだったかい?」
「だいっきらい!」かなこちゃんは、まよわずこうこたえました。
そのこたえをきいて、パパはちょっとがっかりしたかおをして
「かなこ、そのおにんぎょうのせなかをよくみてごらん」といいました。
かなこちゃんは、うらがえしたおにんぎょうのせなかに、くろいせんがあるのをみつけました。
そして、そのせんにみおぼえがあることも・・・
「これ、わたしのせいくらべのめじるしだ!」
そう、その"き"のおにんぎょうは、いえのはしらからつくられた
「ふるいいえのおにんぎょう」だったのです。
「ごめんね・・・ひどいこといって、ごめんね」
かなこちゃんはなみだをながし、おにんぎょうをだきしめました。
そのよる、かなこちゃんはゆめをみました。
ふるいおうちとおしゃべりしたり、うたをうたったり
そしてさいごにこういいました。
「ふるいいえさん、いままでありがとう!ぜったいわすれないよ!!」
ふるいおうちは、かなこちゃんのあたまにタンポポのかんむりをかぶせ
にっこりわらってバイバイしました。
つぎのひ、かなこちゃんはきになって、ふるいおうちへいきました。
でも、ふるいおうちはこわされて、もうなくなっていました。
そのあとには、タンポポのおはながたくさんさいていました。